こんにちは。
今回は、『成年後見制度を利用するメリット』について、書いてみたいと思います。特に、『専門職の後見人』を利用するメリットについてになります。
ちなみに、次回は『成年後見制度を利用するデメリット』について、書きたいです。
はい、今回は箇条書きで書いてみます。
1.財産管理について
成年後見制度を利用することで、不利益な契約や財産の浪費を防ぐことができます。たとえば、詐欺被害や不要な契約を避け、適切な財産管理が可能になります。また、預貯金や不動産の管理、年金や医療費の支払いなど、生活に必要な財産管理を後見人が担います。
後見人の一番の仕事かもしれません。
2. 「代理権」と「取消権」について
後見人には「代理権」と「取消権」が与えられており、本人に代わって契約などの法律行為を行ったり、不利益な契約を取り消すことができます。この権限により、財産の保護や権利の擁護が実現します。
「取消権」については、後見人に選任された初期の頃に使うことがあります。
3. 各種手続きの代理
介護サービス契約や施設入所契約、医療契約など、生活に欠かせない手続きを後見人が代理することで、必要な福祉サービスや医療をスムーズに受けることができます。これにより、安心して日々を過ごすことができます。
後見人の日々の業務です。
4. 親族の負担軽減
後見人の存在によって、親族が財産管理や介護に関する意思決定をすべて担う負担が、軽減されます。
後見人が選任されることに事によって、負担が軽くなる親族は多いです。
5. 家庭裁判所の監督による公正な財産管理
最後に、後見人の選任と監督は家庭裁判所が行うため、不正な財産流用のリスクが抑えられるだけでなく、透明性のある公正な管理が実現します。後見人には定期的な報告義務があります。
特に最近その報告書の書式が変わって、この辺が強化された気がします。
成年後見制度は、判断能力が不十分な方を支えるために非常に有効な制度です。
但し、メリットがあればデメリットもあるので、次回はデメリットについて書いてみたいと思います。
それでは失礼します。