親族後見人と、専門職の後見人の『医療同意(医療同意権)』について
こんにちは。
今回は 、後見人の『医療同意(医療同意権)』について書いてみたいと思います。
よろしくお願いいたします。
まず、『医療同意』とはなにかですが、身近で言えば、『手術等の治療の時に同意書にサインする』ことでしょうか。
私も最近、CT検査で造影剤を使う時サインしました。(自分の持病の検査ですが。)
皆さんも経験あると思います。
はい。
問題は、
成年後見人は『医療同意』出来るか?、『医療同意権』があるか?『同意書にサイン』出来るか?
です。
この問題は、大学の教授とかのレベルで議論されている問題なので、今後どうなるかわかりませんが、少なくとも2024年8月の段階では、
『後見人には医療同意権は無い』と、言われています。
つまり、『医療同意』や『同意書にサイン』が出来ない。もしくは同意やサインをしても無効だと言うことです。
ここで、『親族後見人』と『専門職の後見人』の違いが出てきます。
具体例を書いてみます。
① 私が実父の後見人になる『親族後見人』。→実父に手術が必要になる。
→実子として手術に同意する。
② 私が他者の後見人になる『専門職の後見人』。→被後見人に手術が必要になる。
→後見人として手術に同意できない?(もしくは同意しても無効?)
『後見人には医療同意権は無い』のであれば、①の場合は実子として同意書にサインします。
色々細かい議論はあるかもしれませんが、誰も文句は言わないと思います。
では、②の場合はどうするかです。
現実問題として、医師から、後見人として同意書にサインをを求められる場合があります。
実務上、『専門職の後見人』を非常に悩ませる問題です。
もし私が、医師から後見人としてサインを求められたら、サインをすると思います。
被後見人本人の命を守ることや、痛みを和らげることが、人として取るべき道だと思います。
ただ実務を行うものとしては、『専門職の後見人の医療同意』に関する、今後の法律の改正・整備を望んでいます。
はい、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは失礼します。