こんにちは。
今回は、タイトルの件について書いてみようと思います。
よろしくお願いいたします。
ではまず、専門職の後見人の専門職とは、具体的にどんな職業の方でしょう?
はい。
物凄くざっくり言えば、(私も端くれですが)いわゆる士業の方々でしょうか。
まず頭に浮かぶ士業は、『弁護士さん・税理士さん』あたりでしょうか。
私のような『社会保険労務士・行政書士』は、少しマニアックかもしれません。
士業とは、表現はおかしいかもしれませんが、『法律が身近な職業』の方々です。
その中でも、『弁護士・司法書士・社会福祉士』の三士業の方々の後見人選任率は高いです。
今ネットで公開されている、成年後見関係事件の概況(最高裁判所事務総局家庭局)の令和5年版でも、この三士業の方々の占める割合は、かなりのものです。
次に親族後見人についてです。
この親族については『子ども』が断トツで多いようです。
先程の成年後見関係事件の概況でも、親族後見人の半分以上が子どもです。
やはり、配偶者だと年齢が近い場合が多く、同じように年を重ねているから難しいのでしょうか。
では、それぞれの特徴です。
専門職の後見人
① 法律・介護・福祉サービスの知識と、後見人としての経験がある。
② 親族間での、トラブルや感情的な対立とは無縁。
等などでしょうか。
次に親族後見人の特徴です。
① 本人の生活習慣や性格をよく理解している。
② 一般的に、親族としての医療同意等が可能。
等などでしょうか。
もちろん他にもたくさんあるとは思いますが、そういった中でも特に、専門職の後見人には無くて、親族後見人に有る最大のものとはなんでしょうか?
私は、一般的な『医療同意権』だと考えています。
この『医療同意権』の問題は、大学教授レベルの専門家が議論している様な問題なので、ここではこれ以上書きませんが、私自身、専門職の後見人として多々考えさせられます。
但し、相続等を考えたときには、親族後見人は同時に相続人でもあることが多いです。
その為、後々の親族間のトラブルを避けるため、特に被後見人本人の財産がそれなりに有る時には、専門職の後見人が選任される場合が多いようです。
それでは失礼します。