おじさん行政書士・FPです。
突然ですが、年金には大きく分けて次の3つの年金があります。
1.老齢年金 ・・ 年を取った時受給する
2.障害年金 ・・ 障害が残った時受給する
3.遺族年金 ・・ 亡くなった時受給する
年金を払うのが大変な時は、納付免除制度や猶予制度等を活用しましょう。
ただ払わないでいると、上の3つの年金が全てもらえなくなる恐れがあります。
ちなみに国民年金保険料の納付率は70%位らしいです。
よく言われていることがあります。
「どうせ年金払っても、将来もらえないんでしょ」と。
ぶちゃっけ老齢年金はそうかも知れません。
私は今43歳ですが、これから20年以上たった頃に、世の中どうなっているかなんてわかりません。
変な話、自分自身がこの世にいない可能性もあります。
いわゆる制度が破綻しているかもしれません。
少子高齢化と言われて久しいですし。
我が家も子供二人ですから、人口は増えません。
ギリギリ現状維持です。
年金制度は、「多くの現役世代が少数の退職世代を養う」という構造ですから、少子高齢社会で維持できるはずがありません。
定年退職年齢と受給開始年齢をひき上げて、しのいでいくしかありません。
でも20年以上先はわからなくても、2〜3年先はどうでしょう。
おそらくまだまだ年金受給出来そうです。
なんでこんな事を書くかというと、上に3つ書いたように、『年金は年を重ねてから受給するとは限らない』からです。
病気や怪我をして働けなくなった時にも受給出来ますし、最悪の最悪、自分自身が死んでしまった後にも、残された家族が受給できます。
はっきり言ってしまえば、私が年金を払うのは、今の高齢者の為ではなく、また20年以上先の自分の為ではなく、それこそ2〜3年先の家族の為です。
私自身、多くの方が亡くなっている大病を経験しました。
運良く五体満足で生きていて、年金をもらわずにすんでいますが、もしかしたら、今頃家族が『遺族年金』を受給していたかもしれません。
これから先も、この病気の後遺症で動けなくなり、『障害年金』を受給するかもしれません。
独身一人暮らしの方でも、万が一病気や怪我で今ほど動けなくなったときに、ある程度の収入補償(障害年金)があったほうが、ありがたいはずです。
何十年も先の為だけの年金であれば、自分でお金を貯めたり、運用したりして備えることは出来るかもしれません。
でも近い将来には間に合いません。
また、民間の保険に加入していれば安心という考えもあるかもしれませんが、公的年金の機能をすべて備えた民間保険は、(例えそんな保険があったとしても)毎月の支払いが相当高額になりそうです。
何より、民間の保険に納付免除制度や支払猶予制度等はありません。(近い制度はありますが)
民間の保険は、あくまで公的年金の補助として、必要最小限にしておくべきです。
ダラダラと書いてしまいましたが、最後にまとめてみます。
公的年金は遠い将来のためではなく、近い将来のための保険です。
もし失業等で年金保険料を払うのが厳しいときには、納付免除制度や納付猶予制度を活用しましょう。
実際私も、これらの制度のお世話になったことがあります。
もし近い将来に、自分自身に何かあったときには、非常に助けになる制度だと思います。
はい、今回はここまでとなります。
そのうち、納付免除制度や納付猶予制度等についても書いてみたいと思います。
それでは失礼いたします。